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2006年7月

喉元過ぎれば…

ゲストブックに時々、腱鞘炎の手術を考えてますという書き込みをいただく。その中からごく1部の方が手術して来た、抜糸して来たなどの経過を知らせてくださる。しかしながら、その後のことを聞かせて戴いたことは1度もない。
両手に痛いところをたくさん抱える私でさえ、手術した2カ所のことは日頃忘れ去っている。手術が上手くいって、辛かったことが嘘のように忘れてしまえる平穏な日々が訪れた証拠だと、とりあえず喜ばしく思ってる。便りのないのは…の言葉の通りに。
でも本音では少~し結果のことを気にしている。私は腱鞘炎ノートで延々と自分の手術体験を語っているから、時にはそれで背中を押されて手術を決意される方もいる。
本当はもう少し色々な人の手術後の経験を載せられるといい。よかった人の話も悪かった人の話もここで読めれば、腱鞘炎の情報源としての客観性が増すので。

ところでこれを読んでる方で手術をされた人(あんまりいないと思うけど)、喉元過ぎればで抜糸とその後の検診が1通り終って病院に行かなくなった後、担当してくださったお医者さんのことすっかり忘れてませんか?
患者は基本的に行きずりでいいと思っていますが、絵葉書の1枚ぐらいはその後の様子を書いて送ってあげて下さいね。
相手はあなたのことを忘れてるかもしれないけど読んだら思い出すと思うので。

と、腱鞘炎サイトを運営しながらふと思う管理人なのであった。

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心苦しさと世渡りと…

定期点検に行って血液検査をお願いして来た。
健康診断で受ける検査項目があまりにはしょりすぎなので、前々から色々気になっていたのだ。
ついで、っていうかこっちがメインなんだけど、貧血ももう1回調べて対策を相談しようと思う。
整形外科で相談することなのか…?内科へ行ってきなさいって言われるかな?
考えてみれば混み合う中、短い診療時間で話せる内容は本来の目的の腕のことに限られていて
体全体の話をしたことはなかった。
決して“病気を見て人を見ない”という人ではないのだが、外来の現場における混乱が個人のキャラなど関係なく診療の場面を専門に特化させてゆく。
自分でもそういうことは大学病院で話すことではないと思っていた。
最近少し時間的にゆとりのある枠に入れてもらったので、検査項目(内科の管轄)の説明から時間を割いて
さすがに馴染みの患者って感じのVIP待遇(笑)で血液検査が実現。(うそです。私ごときにVIP待遇はあり得ません。でも馴染みだからできたというのはある)
こんな診療範囲以上のことでお世話になると心苦しくなるな。自分から言い出しといて今さらだが。
世の中の大人たちは、“心付け”とか“付け届け”“お礼・金一封”という形で心苦しさを慰めて来たのだろう。
どうもそういう世渡りができない。
だいたいお礼なんてのは手術直後とかにするもので、今頃どのツラ下げて、っていうか6年分っていくらなん?ってことに私の場合はなってしまう。5万?10万?30万?
モノを上げるのは残るからもっとイヤだ。身内でも親しくもないのに。
それよりも渡す前と渡してからと(自分が)同じ顔が出来るのか、それも気になる。
病院には世慣れた人生の先輩が大勢来てるから、そういう人たちが大枚貢いでることを期待しよう。(ホストかよ…^^ゞ)
誰かのお世話になるのは、大概は「持ちつ持たれつ」なものだが、患者は一方的に持たれるばかりだ。
こういう人の善意に甘えてばかりの人生でいいのだろうか。

ところで私は腱鞘炎ノートの中で「いい先生」という表現を使ったことがない。一般論として「あの先生、ええ先生やねんで」というよく聞くこのフレーズは、医師の名誉となるのか、いまだにそれが分からないのだ。
いいとか悪いとか素人が評するのも失礼だし、患者にとって都合がいいって意味に聞こえてしょうがない。

今日の清算は2700円くらいでした。よかった~いつかの夢みたいに300万とか言われなくて(笑)

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N氏の手術

ン十年もほっといた痔を、いったん「手術するぞ」と決めたら「ちょっとでも早い方がいい」と思うのが人情。N氏は医療機関を求めて文字通り東奔西走した。
ここにも、餅は餅屋は存在していたのだ。
痔の診断と手術は外科ではなく肛門科、しかも消化器学会とかではなく、もっとピンポイントな“大腸肛門病学会”の専門医だとか指導医だとかの資格を有するくらいの医師でないとできないらしい。
肛門科って無い病院も多くていちおう外科で診ると謳っていても、事実上は無理ということだ。N氏もいちばん最初は「痔の手術をしたいんですが…」と市民病院の外科を訪れたが、大腸の内視鏡検査をされて肛門から15センチ上のところにポリープがあって、小さいのですぐ切らなくていいので半年後に診せて下さいと言われたそうだ。
…で、痔は?
無視でした。困ってるのは痔なんですけど。15センチってなんやねん、半年後ってなんやねん。
私が腱鞘炎でいちばん最初に行った病院でも、手が痛いって言ってんのに頚のレントゲンを撮って手には一瞥もくれなかったが、あの人も今考えると頸椎か何かの専門だったのかな(笑)
西洋医学は細分化されすぎと言っても、人間の体はとても複雑。手術のみならず検査、診断の段階からその患部に精通し、可能性を取捨選択出来る人でなければ務まらないのかもしれない。
病院にかかるとき何も知らないで飛び込んだら、往々にしてそういうことがよくある。でもそれは今考えると先生が悪いというより出会いが悪かったのかなぁとも思える。
最近はHPで担当医のプロフィールを紹介している病院も増えた。出身大学までは書かなくてもいいけど卒業年度や専門、資格などの情報は公開してもらった方がありがたい。何時間も待ってようやく自分のために診察室の扉が開いても、それが何の実りもない出会いになってしまうのは虚しい。

ところでN氏の主治医の先生(50代初頭?)は、病状がかなり深刻なのを配慮して「早くしてあげたいので」と言って、ぎっしり詰まった手術スケジュールの中に無理矢理N氏の手術をねじ込んでくれた。
私はつい、いつもの癖で「そんなに過密になっては先生が大変でしょう」と心配してしまった。
先生:「いや、月曜休みやし(海の日)、いつもこんなもんですから、大丈夫ですよ」
N氏:「…できれば、早い方が…」(本音)
私 :「ここまで病状が悪化するまでほっといて、それで早くしてくれって患者ってわがままですよね(笑)」
先生:「肛門の患者さんは皆ぎりぎりですよ。Nさんはおとなしいほうですよ(笑)」
混んでるのにイラン話をする私って…^^;でもまあ、それくらい談笑出来る雰囲気を持った先生でした。患者もようやくたどり着いたような、全てお任せしますみたいな心境になったことだろう。
ちょっと自分が最初に大学病院に行ったときのことを思い出した。談笑どころか目も合わせなかったが(笑)。あの頃はまだ医師の前で緊張して人見知りしていた。(どこ行ったんやろ?あの慎み深さ…)本当は初診の時からちゃんと目を合わせて話したほうがいいのよ。
何が言いたいかというと、医師という人たちは目の前の患者の病状や生活の不便を測って「~してあげたい」と思う(人もいる)ということだ。まあ「これ切ったらいくら儲かる」って思う人だっているだろうけど。
医療を受けるって当たり前のようになってるけど、現場はひとつひとつ全部違って関わってる人間も大勢いて、人間が人間をいじくっている。そう考えるとひどく危なっかしい。
その中で受けている医療サービス、緊急措置や緊急オペが、彼らのプロ意識や人間的な情,、良心、時には彼らの家族への犠牲(仕事が終わったら家族サービスの約束をしているかもしれない)によって支えられているということを、1年に1回ぐらいは思い返してみてもいいんじゃないかな(少ないがな)。
医者嫌い、病院嫌いって言う人は多い。まあ好きじゃ困るんだけど、著しく体が苦しくなるとどんなに嫌いでも何とかしてくれ~と、最終的には頼りにしてしまうのが生き物のありようだ。人が犯しやすい間違いは、苦しい時に駆け込むからこそ医師を神か仏と思ってしまうこと。そして願いが叶わなければヤブ医者と極端な評価が生まれてしまう。実際の彼らは神でも仏でもない。

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「握る」と「押さえる」

6月末、阪神の今岡選手が中指の腱鞘炎(ばね指)を手術しました。
「ピッチャーじゃなくて野手が腱鞘炎になるんですね」と整骨院で話していると東の先生は
「握るから、バット。握るのと押さえるのがいちばん腱鞘炎になりやすいんですよ」

ああ…。普段試合で見ていると1試合で多くても5回ぐらいしか打席に立たない打者。ピッチャーのがよほど重労働だと思ってた。浅はかでした!そんだけ練習してるのよね。握りっぱなしで腱鞘炎になるほどバット握ってバッティング練習をしていると。
昨年の打点王は1朝1夕には生まれないと…。今岡さん、すんませんM(_ _)M 
バットが原因だとは思いもよらなかったっす。
ところで「握る」と「押さえる」が腱鞘炎に悪い、と言うか発症させやすいと言うのは私も実感している。強い力で使うよりも、微量な力でも長い時間おなじ姿勢を保っていることがいちばん腱鞘炎を発症させやすいのです。自転車とかバイクのスロットルとかそういうのもなりやすいですね。
そして発症してしまえばあとはどんな力でも痛い。

今岡選手と同じところ、私も7年ごしの軽いばね指を持っている。10年ごしの右手親指のばね指も時々しょうもない使い方ですぐ痛くなる。どちらも普段は炎症していないんだけど、トンネルや腱鞘滑膜がやっぱり分厚くなったりしているのかもしれない。狭窄した状態のままなのかも。開けてみないとわかんないけどね。
東の先生は腱鞘炎に手術をすることに批判的だ。今岡選手の手術も「しなくてもいいのに」(そして私はやはり『ケンカ売っとんのか』と思う…)
言うたな?ほんなら治せんねんな?痛みが治まるとか、炎症が治まるとかじゃあかんで。2度と再発しないようにするっていうことだよ?ボキボキ言うの無くなるってことよ?しょうもない、携帯のアドレスに住所1行入れたくらいで痛くならない、まともな指になるってことよ?今まで手術だけがもたらした再発しないという結果を、東洋医学もくれると言うの?
と口には出さなかったが、これから楽しみだ♪
辛口言ってるがこの東の先生の鍼と整体で、私は5月からの2か月を近年なかったほど軽快に、快適に暮らしていることも事実。全身症状には実に効果的だった。感動的でさえあった。

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動物失格

整骨院で「そろそろ筋トレ」って言われた。
当初は今はまだしない方がいいって言われたのに。なんかよくわかんないけど、先生にだけ分かるものがあるんでしょうか?
今やるべき段階の筋トレを教えてもらったんだけど、やってみると余りに不細工。要するに命令系統と駆動系統どちらも使えてないというか、自分がどんな格好になってんのか分からないし、使ってる部分を意識してと言われてもねー。使ったことない筋肉って存在さえわかんない。
「リハビリした方がよさそうやな」ということに。
筋トレは自分でやるけどリハビリは先生にやってもらう。正しい形に固定され、ただ言われたように力を加えて行く。
「こういう感覚で」と言われてひとりでやってみると、やっぱりわからん…。
なので筋肉が使い方を覚えるまでリハビリもお世話になることに(・・;)
うーむ、金のかかる体やなぁ。しかし道理で(整形での)触診の時に上手くいかなかったわけだ。言われた通りに力を入れられない。力の入れ方がわからんというか(^^ゞ
動物失格だなぁ。ヒトだけが持つ手の機能…とか言う以前の問題かもしれん(汗)

この整骨院もうちょっと通って見て、蘊蓄垂れられるくらいになったらURL貼ります。
医師、整骨院に関してはずいぶん苦言を呈している管理人ではあるが、いいところはいいと言います。東洋医学や整骨院は余りにも粒が不揃いなのでいいところを見つけるのは難しい。なので見つければここで紹介してもいいなあと思ってます。
整形は治療方針や技術的にはそんなに格差は無いので紹介しません。個人のキャラとかお住まいの地域とか個別の条件で探される方がいいと思うからです。

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受診の心得

こないだ、珍しく受診に失敗した。
いつもは行く前の電車の中で今日の報告のポイント、問題点、質問事項を整理していく。
患者も待ってる、医師も忙しいって中で短い診療時間からより濃厚な効果を引き出すのに必要なことだ。
あん時はちょっと考え事してて何も決まらないままに医師の前に座ってしまったのだ。
いかな、60回診てる主治医と言えどそこから“今日の主旨”を引き出すことはできない。こちらも課題を見つけてないから解決のカタルシスも得られない。
しかも診察室でなお考え事が時折頭をよぎって、集中力(私の)に欠けた受診になってしまった。自分から出かけていってこういうのはいただけないし、相手にも失礼だ。
結局センセイにも「今日はダメだな」と悟られていたようだ。申し訳ないことをした。
これが初診ならこんなもんかと思ってしまうだろう。でもそうじゃないのよ。
医師には2パターンある。
1) 信念と理想が前面に出て持論を展開するタイプ
2) 患者の求めるものを知る中で解決法を見出すタイプ
もし後者なら、こちらも求める物や問題点といった情報を正確に提供する義務がある。前者なら言ってもあんまり人の話を聞かない代わりにレールの上に乗っけてくれる。頼もしいのだが行き着く先が望んだ場所かどうかはわからない。
自分がどちらのタイプの医師を好むのかも、知っておいた方がいいかもしれない。

※カタルシス=たまった感情を吐き出しスッキリすること、ドラマで言うオチとか問題解決がこれにあたる。

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