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鍼灸整骨院の生態(1)

医療機関が混むわけ知ってる?高齢化社会だから。確かに。でもそれだけじゃないと思うな~。
最近は行ってないが開業医の整形外科にリハビリ科があって、よく電気治療とマッサージを受けてた。
スタッフは22歳ぐらいから32歳ぐらいまでの男性。柔整専門学校に通いながら治療院で働いて、資格が取れて金の都合がついたらすぐ開業しようって人達だ。患者は60歳から80歳ぐらいまでのおばちゃん(おばあちゃん?)が大半。
先生方はマッサージをしながら患者と会話を持つ。リラックスして具合のことなどを話しやすい雰囲気を作る…というのは建前でどう見てもおばあちゃん達は、孫ほど離れた若い男の子と話をするのを楽しみに来てるとしか思えない。
ある先生が、いつも○○さんという患者さんにお尻を触られるのが悩みだと言ってた。その人は色白で童顔で、30なのに20歳ぐらいにしか見えない。
「僕がここを辞めたら○○さんのせいだと思って下さい」と、○○さんも聞こえるように言うあたり処し方も手慣れたものだ。みんな盛り上げ方とか甘え方とか上手くて、私は彼らを“白いホスト”と呼んでいます。指名料取ればいいのに(笑)。
こんなことやってて開業して行くんだと思ったら整骨院(鍼灸整骨院を含む)の質については、本当に吟味した方がいい。最近乱立し過ぎている。免許ばら撒き過ぎ。勉強してる人はしてるけど、もっと詳しい人に話し聞いてる身からすると「怪しいなぁ」ってこともある。まぁこれは病院にも言えることだけどね。
鍼灸にしたって中医学を学んだ鍼灸師が脈や舌から色んなこと診てとれるのと違って、凝ったとこや痛いとこに鍼を刺すというやっつけ仕事的な鍼がほとんどです。これでもしないよりマシですが、中医学のほうはもっと体の根本を治すという発想なので、正しくやれば効果が長続きする。でもこれも素人には判断つき難いのだけど。

さて、この「しないよりマシな鍼」は保険がきかない。医師の同意書があれば保険適用になるので主治医に訊いてみた。そして上述のようなばら撒きの結果鍼によるトラブルが多発し、結果的に同意書を提出した医療機関に責任が回ってきて困ってるとの答。
トラブルについては純粋に鍼灸師の腕と哲学の問題だが、確かに医師が会ったことも話したこともない鍼灸師の治療に同意するというシステム自体が矛盾をはらんでいる。私が通っている鍼は「長続きする鍼」だがそれだって矛盾は全く解消されない。唯一筋の通る形があるとしたら、私が鍼灸師の腕と効果を評価しその結果に対しても主治医に迷惑かけないということを信用してもらってってことになるのだろう。あるいは飲み会設定して2人で飲んでもらうか?(笑)
そうまでしても患者が鍼灸(整骨)院に行くには理由がある。腱鞘炎の前段階の筋肉の張った痛み、眠れないような肩こり、慢性的な腰痛、冷え性、それらは同意書を書く側の医療機関では病気にカウントされず、治療もない。それら病院から吐き出される大勢の患者の受け皿として鍼灸整骨院はこんなに蔓延っているのだ。そして若い男の子と楽しくお話出来るし、たまにお尻もさわれると(笑)
結論だけ言えば彼は書くと言った。元々他分野への垣根は極めて低い人だ。後は人間への信頼の話になってくる。そこに団体と団体の軋轢や人間らしい感情のもつれが絡む。そういう話を聞けたのは面白かったけど充分な時間はなかった。ただ「厭なんだろうなぁ」ということは伝わって来た。ポリシーだと言ったが、もう少し原初の感情のように見えた。そういうものを曲げてもらっていいものかどうか今はまだ決めかねている。
私には各団体、各分野の人たちが持っている「我々」という概念が馴染まない。本当は個人の能力が問われているのに、団体の実力と価値に問題をすり替えている。どの分野にも必ず信頼出来るプロフェッショナルがいると信じている。(希望的観測)

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