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2007年11月

母指ばね指とその手術

Baneyubi_2 ばね指のメカニズムについては、【本館】の<腱鞘炎とは>に図解した通りですが、ここでは経験談を補足します(左図参照)。
私はワープロの変換キーを親指で叩いててなったので曲がらなくなったのですが、曲げたままの作業が多くて発症した人は伸びなくなるのかもしれません。親指のMP関節(第2関節)を曲げて行う日常の所作がすべてできなくなりました。お茶碗やお皿を片手で持つ、コピー紙をつまむ、テレビのリモコンを持つ、財布から小銭を出す…等々。親指が残りの4本の指の方に寄っていかないので、人間の「持つ」という動作が殆ど困難に。「包丁を握る」などは残りの4本の指だけで代用しました。
名前の由来となるカクンというようなバネ症状は、出る場合も出ない場合もあるためそれだけが診断の決め手にはならないと思います。手の専門医は触診で通過障害(腱が腱鞘を通過する際の)や、腫れ具合を診断します。ただ、医師が丁寧に曲げると綺麗に通過していくけど、患者が日常で使うとよく引っ掛かる、ということはあります。
私は先生にはMP関節に指を当ててもらって、自分で指を曲げて見せたことがあります。「ほら、コッキン言うでしょう?」「うわ、ほんまや~!」みたいな(笑)
触診で何にも出ないけどただ痛いって場合は、まだ軽いということで「医師に何かできる段階ではないけど自分で気をつけましょう」ということで理解してください。初期の頃の、抑えると痛いとか、曲げると痛い、曲げにくい、などの症状が出たらとりあえず要注意です。

すべての腱鞘炎騒動の発端が左右の母指ばね指でした。通過障害が治まり指が曲がるまでに8ヶ月かかりましたが、その後も痛みは残ったし、デケルバンやCM関節症も併発しました。
左母指だけ発症から4年半後に手術しました。右はその後何度か痛みが出て「2週間様子見て変わらんかったら手術しよう」というところまで行ったことも。2週間後にマシになったので「見送ろう」と言われ今に到っています。たま~に思い出したように痛くなる時がありますが、触診で何も出ず「こんなん、なんもないやん」と鼻で笑われることも(笑)。ペンを握る要の右手親指が手術ナシで治ったことを考えると、ばね指は手首よりはまだ治りやすいのかなーと思ったりもします。
左の手術の後は、思いっきり指を折りたたむことが、健康時より若干やり辛くなりました。でも日常でそんなことしないので何の不満もありません。ロッククライミングでもやろうって人なら、握力が損なわれるという心配があるかもしれません。またどっかの掲示板で、手術後ギターのネックが持てないくらい親指が曲がらなくなった、という経験談も見かけたことがあります。やはり施術者のスキルにより明暗が別れるようです。
手術というのは荒っぽい手段です。特に腱鞘炎は元々あるトンネルを切開するのですから。する、しないは今悩んでる症状との比較で決めることで、病気になる前と比較するべきではないかもしれません。自分の経験では、ほとんど日常的なレベルで病気になる前の状態に戻れたのでものすごく満足しています。10箇所以上に及ぶ腱鞘炎の中で、その後再発を免れているのは手術した2箇所だけですから。

このMP関節の注射は手首よりずっと痛かったです。ただし、手首や肘はDr.Nの注射で、あまり痛かったことがないんですが、MP関節は手の専門医に打ってもらったことがありません。あの痛さが人所以か場所所以かは不明なのです。

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腱鞘炎と労災認定

当サイトを訪問された方から労災申請について書かれた記事についてご紹介を受けました。皆様のために役立てなさいというお心だと勝手に解釈し、リンク張ります。ピヨさま、ありがとうございました。
http://www.asahi-net.or.jp/~RB1S-WKT/qa3322.htm
これは98年の記事ですが、少しづつ職業上の使い痛みが労災認定されるケースが増えてきているようです。労災認定は、勤務中に明らかに勤務が原因で起こった外傷(現場の事故や、機械での事故、通勤中の事故など)では比較的認定されやすいですが、長い間かかって使い過ぎで悪くした場合、「明らかに勤務が原因で起こったとは証明出来ない」という理屈で認定されないことが多かったのです。ただ、最近鬱、過労死などが認定されるケースも報道で見かけますので、そういうことも追い風になっているかもしれません。
とは言っても申請には雇用者側の協力が必要で、人間関係上あまり強く言えないとか、労災認定すると解雇できない、休業補償しなければならない、などの理由から認定を歓迎しない雇用側の都合もあるようです。いずれにしろ黙っていても誰も助けてはくれません。声を挙げなければ自分に利する結果はどんどん遠のいていくのです。
また、認定するのは労働基準監督署ですが、この認定の基準としてやはり医師の診断書が切り札になるようです。医師が「その仕事はここの部位をよく使うので、だからこういう障害を生んでるんだよ。治すには最低~週間の休養が必要だよ」と明確に、客観的に、それこそ主治医がよくやる解剖図でも書いて(笑)証明してくれたら、「そうか、仕事が原因なんだ」と監督署の人だって思いますよね。医師が病気とその原因をよく理解して患者の側に立ってくれることが、大きな支えになります。
桜の主治医はそれはそれはよく、漫画の書き方や手の使い方について関心を持って聞いてくれましたよ。積極的に尋ねてくれたし理解しようと努めてもくれました。残念ながら私には労災も休業補償も関係なかったですけどね^^; マウスやキーボードによる使い方はもうちょっとポピュラーだから、理解してくださるお医者さんはもっと多いと思いますよ。ペンタブレット…になると同じPC原因でもちょっと難しいかも。
一つ補足します。例えばDr.Nはもしそれが必要なら、私の労災証明を書いてくれたでしょう。でも昨日や今日診ただけでは、彼もウンと言わなかったと思います。医師の証明の重さと責任を考えれば、私たちもそれは理解しないといけません。医師自身が納得しないうちに証明を乱発するようなことがあれば、それはそれでプロ意識が疑われますから。
上のリンク記事には、大阪の話ですが、相談先のリンクや職業病を研究してる社会医学研究所などのことも載っています。味方になってくれる人はきっといると思います。

※ 【本館】の労災のページにも同じ記事上げときました。

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明かされるDr.Nの真実

久しぶりに主治医ネタ。と言っても私が明かすわけじゃありません。
実はうちのDr.Nは出張中です。…ってもちろん私の描いたDr.Nのイラストが、です。
ちょっと前にご紹介した兄弟子ならぬ兄患者(?)・R氏(連絡がとれたのだ)のブログに居ます。
ここには、外来でしか接する機会のない私には見ることができない、でもずっと想像していた通りの、本来の先生が(数は多くないが)随所に描かれています。患者や同僚、看護師の評判に裏付けられた客観的な医師像はツッコミどこがなくてつまんないくらい出来すぎた姿ですが、何となく外来だけでもそのシルエットは見えていたような気もします。
これまで私の主観で語られ、ノリでおもしろおかしくデフォルメされたDr.Nをこの辺りで修正していただけると助かります(^^ゞ

http://blog.goo.ne.jp/uchinonekomomo/ (Dr.Nの出張先は第114話)

ところで、この114話を読んだあなたはDr.Nの若い頃の風貌に関して、ある芸能人の名前に遭遇します。無条件で「ああなんや、それで気に入ってんのか~」って誤解してしまうようなイケメンの名前ですから、その反応は無理からぬことです。Dr.Nの容姿について言及するのはこれが最初で最後になると思いますが、実際非常に端正な面立ちの人で、恐らくご自分でもそれを知っていて、時にはもて余し、時には使いこなし乍来たのではないかと。見た目に限って言えば少女漫画の設定のような青年医師でした。バカバカしいのでこれについて説明や弁解はいちいちしませんが(笑)

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Dear my Doctor

11月定期点検は、触れるなり「やらかいっ!」って言われた~(涙)
最近の触診は前腕の筋肉チェックから始まる。腱鞘炎は視診でわかるような所見のない、肉体改造中の桜ですv
やらかい(=柔らかい)というのは、つまり筋肉が頼りなくなってるってことで、主治医がこんな顔→(-.-)になるようなこと。6週間前は「今までになく筋肉的」って言われたのに…。
ここんとこ風邪引いてて、 スポーツクラブにも行ってなかったし家でも動けなくて、その前にビリーさんやって筋肉痛が激しくて動けなかったとか、プールも行ってなかったとか…。要するにレベル低~い筋トレを週2回とかたらたら~ってやってないと、あっという間に無くなっちゃうアタシのきんにクン。。。日常的に気をつけてないと使わないで生きてしまうから、気を抜くとすぐにビニールの人形が空気抜けるみたいになる。

…病院に先週行っといてよかった。予定では今週のつもりだったんだけど都合がついて。一週間ダラダラしたらさらに退化しただろうから。結局、ウン十年の生活習慣は簡単に取れなくて、先生にチェック入れて貰って思い出したように生活を改めてる。帰りがけに「今年中にもっぺん診せて」って言われた。そん時までちゃんと意識して使っとかんとアカンと思った。センセもこのまま減るとマズイと思わはったんかな。ありがとうね、先生。こんなしょーもない仕事させてごめんよ…。

腱鞘炎は軽く存在をアピ-ルするように痛む。ただ、病んだ筋肉に起こる炎症と、健康的な筋肉に発する痛みはプロの目から見れば違って、最近は自分でも心配な痛みかそうじゃないかわかるようになって来た。痛みの進行のベクトルが違うのだ。そういえば腱鞘炎を発症する時はその前に筋肉がへたへたにヘタってたっけ。筋力を維持するとか、コリや張りをほぐすとか、筋肉を健康に保つことが腱鞘炎予防の一番の近道と言う気がする。

それにしても、場外乱闘を早く終結させたい…。

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腱鞘炎エストロゲン減少説

昨日から患部がフルキャストで痛い。まあ使えない程度ではなく腱鞘炎を思い出させる感じで。
タイミング的にはいつものこと。女性の体の周期に関係していて、いつも一ヶ月のうちこの時期が一番痛い。
東京の方のY先生という手の外科のお医者さんが、腱鞘炎の原因の一つとして、妊娠時期や更年期のエストロゲンの減少する時期に起こり易いことからその関係を唱えている。
ちょうど今の私も1ヶ月のうちで一番減少中(^_^;)
このことについて、先生に専門医としての見解をいっぺん聞いてみたいと以前振ってみたことはあるが、エストロゲン…と言う所で拒否反応に合い、本題に入れなかった。別に個人的な話をしようってわけじゃなく、客観的なテクニカルな話を聞きたかったんだけどね。主治医が男性であることの限界を感じた一コマであった。ちょっと寂しかった。診察室であっても、こんなに長い間私の体を診ていても、社会的ジェンダーは越えられないのかと思った。
そんなこと考え出したら、こっちはどこの病院も行けなくなる。お医者さんは今でもほとんどが男性だし、「いやん、触らんといてえ」とか言ってたら受診できないってわかってるから、色んな場面でそのこと乗り越えて来てるのに。多くの女性が医療現場で「そーゆー抵抗感」を何度も踏み越えているのだよ。
機会を見てリベンジしよう。

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