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母指ばね指とその手術

Baneyubi_2 ばね指のメカニズムについては、【本館】の<腱鞘炎とは>に図解した通りですが、ここでは経験談を補足します(左図参照)。
私はワープロの変換キーを親指で叩いててなったので曲がらなくなったのですが、曲げたままの作業が多くて発症した人は伸びなくなるのかもしれません。親指のMP関節(第2関節)を曲げて行う日常の所作がすべてできなくなりました。お茶碗やお皿を片手で持つ、コピー紙をつまむ、テレビのリモコンを持つ、財布から小銭を出す…等々。親指が残りの4本の指の方に寄っていかないので、人間の「持つ」という動作が殆ど困難に。「包丁を握る」などは残りの4本の指だけで代用しました。
名前の由来となるカクンというようなバネ症状は、出る場合も出ない場合もあるためそれだけが診断の決め手にはならないと思います。手の専門医は触診で通過障害(腱が腱鞘を通過する際の)や、腫れ具合を診断します。ただ、医師が丁寧に曲げると綺麗に通過していくけど、患者が日常で使うとよく引っ掛かる、ということはあります。
私は先生にはMP関節に指を当ててもらって、自分で指を曲げて見せたことがあります。「ほら、コッキン言うでしょう?」「うわ、ほんまや~!」みたいな(笑)
触診で何にも出ないけどただ痛いって場合は、まだ軽いということで「医師に何かできる段階ではないけど自分で気をつけましょう」ということで理解してください。初期の頃の、抑えると痛いとか、曲げると痛い、曲げにくい、などの症状が出たらとりあえず要注意です。

すべての腱鞘炎騒動の発端が左右の母指ばね指でした。通過障害が治まり指が曲がるまでに8ヶ月かかりましたが、その後も痛みは残ったし、デケルバンやCM関節症も併発しました。
左母指だけ発症から4年半後に手術しました。右はその後何度か痛みが出て「2週間様子見て変わらんかったら手術しよう」というところまで行ったことも。2週間後にマシになったので「見送ろう」と言われ今に到っています。たま~に思い出したように痛くなる時がありますが、触診で何も出ず「こんなん、なんもないやん」と鼻で笑われることも(笑)。ペンを握る要の右手親指が手術ナシで治ったことを考えると、ばね指は手首よりはまだ治りやすいのかなーと思ったりもします。
左の手術の後は、思いっきり指を折りたたむことが、健康時より若干やり辛くなりました。でも日常でそんなことしないので何の不満もありません。ロッククライミングでもやろうって人なら、握力が損なわれるという心配があるかもしれません。またどっかの掲示板で、手術後ギターのネックが持てないくらい親指が曲がらなくなった、という経験談も見かけたことがあります。やはり施術者のスキルにより明暗が別れるようです。
手術というのは荒っぽい手段です。特に腱鞘炎は元々あるトンネルを切開するのですから。する、しないは今悩んでる症状との比較で決めることで、病気になる前と比較するべきではないかもしれません。自分の経験では、ほとんど日常的なレベルで病気になる前の状態に戻れたのでものすごく満足しています。10箇所以上に及ぶ腱鞘炎の中で、その後再発を免れているのは手術した2箇所だけですから。

このMP関節の注射は手首よりずっと痛かったです。ただし、手首や肘はDr.Nの注射で、あまり痛かったことがないんですが、MP関節は手の専門医に打ってもらったことがありません。あの痛さが人所以か場所所以かは不明なのです。

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コメント

通ってられるお医者さんは、非常に的を得たことを
おっしゃいますね。言いにくいことですが全部事実です。
それに対してどう対策し、どう悪化を防ぎ、どう症状を宥めるか…
できることを全部やらないといけないでしょうね。
よく相談になってくださる先生のようで良かったですが。

ばね症状は、炎症して腫れたり、組織が変性して分厚くなって出てくる症状ですからねえ。
「親指以外のばね指は治りにくい」というのは初めて聞きました。
そーなんだ~。

投稿: kaori | 2007年12月 4日 (火) 22時03分

今日病院に行って「どれくらい休むべきとか目安はありますか?」と聞いたら3週間と言われました!
無理無理、絶対無理ッ・・・!
「・・・10日くらいじゃダメですかね?」と聞くと、「たぶん治りはしないだろうけど休めるなら休んだほうがいいよ」とのこと。
・・・さらには原因が仕事なので仕事続けてる限り(仕事量が減らない限り)治っても再発する可能性は非常に高い、とか言われてしまいました。
わかってたつもりだけど、言われるとやっぱり凹みます。。。
ばね指はまだ「ばね指」と呼ぶほどの症状じゃないけど、親指以外のばね指は治りにくいから気をつけて、とのことでした。。。
たしかにシップはってしばらくは冷たくて気持ちいいです・・・。

投稿: あきひと | 2007年12月 3日 (月) 22時56分

うん、休めたらそれが一番いいですよ。
装具もテーピングも「休める」ための行為ですから。

でも重度の腱鞘炎は、長期間かけて休めてる間に筋力弱って、靭帯緩い子さんの場合は
行動を再開した時に思いもかけない障害を、
新たに生むことになってしまうのです~~~~(涙)

まあ、今のMP関節の状態だと休めるのが一番かと。
MPは火照ったりズキンズキンしたりしてませんか?
冷たいトコに充てて「気持ちイ~」とか思ったら炎症に到る前ぶれです。

投稿: kaori | 2007年12月 1日 (土) 11時35分

図解つきでわかりやすい説明ありがとうございます。
関節注射はやはり痛いのですね…。。。
CM関節のときも覚悟決めて注射しに行ったのに、「痛いだけ損」とか言われて…お医者さんでもそんなこと言いたくなるだけ痛いんでしょうか?…びくびく(怖)

今のところ、親指にはバネ症状は出ていません。
小指はポキポキいうかな。
でも、モノはつかみづらい。。。

気をつける、というとやはり「安静」ということになるのでしょうね。

もう手術はイヤだ。。。
(たとえ外来で20分で終わるとしても、気分が耐えられそうに無い。。。←怖がりすぎ)
…がんばって長期休暇もらいます!

投稿: あきひと | 2007年11月29日 (木) 23時20分

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