« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »

2008年3月

ステロイドの話のつづき

これまで私が打ってもらったことのあるステロイド(太字は商品名)について、
自分の使用感と【こちら】で調べた情報をご紹介します。(筋注ではなく腱鞘内注射の話です)

リンデロン(リン酸ベタメゾンナトリウム)…水溶性ステロイド 
Dr.Nにお世話になる前月一で打っていた。
48時間で排泄されるので気軽に打っていたのかも。特に印象はない。軽めの症状の時に使う。

デカドロン/デキサート(リン酸デキサメサゾンナトリウム)…水溶性ステロイド 
こちらも軽めの症状の時に使った。したがって劇的な変化は味わったことはないが、ちゃんと効いてくれた。1度デケルバンに使って非常にいい仕事をしてくれたが(デカドロン)、外側上顆炎には捗捗しくなかった(デキサート)。

デポメドロール(酢酸メチルプレドニゾロン)…懸濁性ステロイド
俗に言う持続型ステロイド。結晶性の粉末でアルコールに溶け水には溶けないため長く体内に留まる。2週間ぐらいかかって排泄され、その間ゆっくり効き続ける(らしい)。粒子が大きく太い針を使うため針傷の痛みが1週間残る。結晶の状態で注入するので直後から患部が腫れて痛むが翌日には退いている。打って数時間後から痛くて使えなかったことが明らかに出来るようになり比較的早く効果を実感できる。一番最後まで痛いのが針傷の痛みかも。

ケナコルトA(トリアムシノロンアセトニド)…懸濁性ステロイド
こちらも持続型ステロイド。資料によると1週間後と2週間後の残留量に変化がなくグラフがそこまでなので、いつ出て行くのかわからない。注射後の腫れと痛みが強く、そして長引く。初めの3日は動かしても痛いので何がどう効いたのかわからないが、その後痛くて使えなかったことが出来るようになっていることを発見する。針傷の痛みは上と同じだと思うが腫れが強くて気がつかない。3週間くらいかけて痛みが継続的に軽減していく。最終的に炎症をとる力は相当強いと思う。その他の影響については前の記事へ。

いずれの薬も、これで完璧治ったというのはないです。
あくまでもこれは私の個人的な反応です。痛みの出方や効果は人によって様々だと思います。参考程度にしてください。
今はこうやって色々な医療情報が入手できる時代です。
医療バッシングとか、マスコミがスキャンダラスに垂れ流す無責任な情報で
感情に流されて医療を見るのではなく、広い視野で事実のみを見て行きたいですね。
腱鞘炎ノートと不健康日記もそういうコンセプトでやってます。
誰もが必要としているこの業界が健全でいられるかどうかは、
利用者である患者側に寄るところが大きいと思います。
 

| | コメント (0)

ケナコルトとステロイドの話

※ここで言うステロイドは腱鞘内注射の話です。花粉症の予防などにケナコルト筋肉注射などが使われるようですが、これらは作用する範囲や副作用の出方が異なってきます。ごっちゃにして混同なさらないようお願い致します。
1ヶ月前にケナコルト(トリアムシノロン系ステロイド)を打った痕が痛い。
今はお風呂上りなのだ。
お風呂に入ると赤くなってヒリヒリして上がってからも服に擦れると痛い。
ケナコルトは持続型ステロイドの中でも半減期が特に長いのか
たぶん色の変わってるところがまだ薬が残ってるのだと思う。
ぐぐってみると、薬を入れた所を中心に皮膚が萎縮するとか
陥没したとか、写真入りで紹介してるブログがあった。
写真はよくわからなかったが。
このように色々副作用が出るケナコルトだが長い間留まって少しづつ効き続ける。
勿論、副作用はすべての薬に出る可能性があり、ケナコルトが特に危険ってわけではない。
単に自分の体感的に、他の持続型ステロイドとも、もちろん水溶性ステロイドとも
効き方が違う、強いな、という印象を持つ。
具体的に言うと打った後の腫れと痛みが相当強く、
毎度腱鞘炎そのものの痛みに上乗せされるように痛む。
元が悪いと打った後の痛みも比例して強い。
ただしこの痛みは副作用というのとは少し違う。
薬による痛みが退いているのか、腱鞘炎が軽快してってるのかはっきりしないまま
少しづつ痛みが退いていき、3週間後ふと圧痛くらいしかないことに気づいた。確かによく効く。
そして皮膚のヒリヒリ感は1ヶ月たってもとれない。陥没などはしていないが。
どうなんだろう?ここ3年くらい業界で俄かに流行り出した(?)感のあるケナコルトなんだけど。
副作用に関してはあまり気にしてない。今回色素沈着と皮膚がザラザラになったりしたが
肌が黒くなろうが白くなろうが、ヒリヒリしようが外側上顆の痛みに比べりゃね。
ただ最初のあの痛みを考えると他の薬でもいいかなって気もする。
ああでも外側上顆炎にはこれまで、ケナコルト以外の持続型を打ったことなかったっけ…。
他の薬が効くかどうか、今のところわからないや。

ここで、水溶性と懸濁性の違いについて。
水溶性ステロイドは体内での吸収がよいので腫れたり痛んだりしない。
その代わり吸収されてすぐに排泄されてしまう。
懸濁性ステロイドは、懸濁というだけあって成分が結晶状態のまま混入しており
注射液は白く濁っている。体に吸収され難く長く留まって仕事をするが
体内に結晶を取り入れるので炎症という反応を伴ってしまう。
(炎症とはそもそも、異物を排除しようとする健全な生体反応なのです)
個人的な経験ではケナコルトは懸濁性の中でも特にこの腫れが強いように思う。
まあ私の場合、今は自分で承知して打ってる(打ってもらってる)からいいのだが。
何も知らず初めて経験した注射でこんな痛みを経験したら、
次から怖くてもう病院行くのやめようって思ってしまうかもしれない。
私も初めてケナコルトを打った時は医師から何も説明されていなかったので
注射後のあまりの痛みの増悪に、非常に絶望的な気分になり
いつもの薬にしとけばよかったと後悔したものだ。
ケナコルトに限ったことではないかもしれないが、事前に医師は
「1週間ぐらいは後悔するかもしれないけどその後打って良かったって思うから」
って説明してあげて欲しいもんだ。
痛みが出るのは「人によって」だと先生もおっしゃっていたが、たとえ100分の1の確率でも
「ああ100人のうちの1人だったんだわ」って思えれば痛みの説明もつく。
あでもね。ケナコルトを悪者にしてるんじゃないんだよ。よく効く薬だしマイナス面が出ない人もいるだろうから。打ってみないと解らないんだって。
注射用ステロイドの使用感について…は長くなるので次回(ステロイドの話の続き)に。

↓よろしかったらポチっとお願いします^^

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 病気ブログ 手足・腕・膝の病気へ
にほんブログ村

| | コメント (7) | トラックバック (0)

痛い

「痛い」と「寒い」は心身に大きなストレスを与えるらしい。
毎日、痛い痛いと言って暮らしていると、それが体に与える影響って大きい気がする。
腱鞘炎の初期の頃、朝目が覚め始めたとき「あ、手が痛くない」っと思っても、
完全に覚めると「やっぱ痛い…」という日々を経験した。
日本人は「痛み」に対してストイックである。
そりゃー古くは切腹とかって文化を持ってたくらいだから。
「痛い」と訴えることが恥ずかしいだの、ガマンが足らないだの
言ってのける文化がないとは言わせない。
だって病院でも、「痛いんです」って訴えてスルーされる場面がどれだけあったか。
日本の癌治療も、痛みの対策は二の次らしい。
「痛いくらいガマンしなさい」なのか。
最近は変わりつつあるようだが。歯医者も麻酔して虫歯治療するしな。
20年近く前行った歯医者で、毎回背中がびっしょりするくらい痛みの突き抜ける治療を
10回ぐらいされたことがあった。
神経に触る痛みって感じだった。今なら絶対歯医者替えてる。
思うに、この「痛い」と戦う間に使われるエネルギーは相当である。
10回ならまだしも1ヶ月、3ヶ月、半年…
毎日毎日痛いという自己の感覚を宥めるために、自分を騙し続けるエネルギーをご存知だろうか?
痛いという感じ方は固体の感受性によって程度も様々らしい。
私はかなり敏感で大袈裟な方だそうです。
でも、感じるのもその人。そのストレスに蝕まれるのも、痛んでるその固体なのだから
体に障るのは一緒じゃないか。

確かに、痛いという感覚は、脳が誤認して感じることもあるので
当てにならない主観でもある。
幸いにも、私はもう約8年、痛みから生じるストレスを主治医によって随分軽減してもらった。
この間発刊された単行本とかって目に見える形以上に、この恩恵は大きい。
もちろん、痛みはずっとあったんだよ。でも総じて思い返してみると
ある一定ライン以上にストレスが発展することはなかった。

| | コメント (0)

医療費雑感

先月の定期点検のこと。会計時に請求額を聞いてびっくりした。
これまでの受診で聞いたことのない数字だったのです。
と言っても何百円の世界ですが(笑)。
すぐに新しい病院になって初めて注射を打ったからだと気づいた。
以前通っていた大学病院は、診察料からして近所の開業医より保険点数が3割近く低かった。注射に至っては半額ぐらいだ。
腱鞘炎の手術も¥6000(3割負担で)だったけど、
民間の病院だと¥10.000くらいするのかもしれない。
それに連動するように、医者の給料も一般病院の3割から5割安なのだとか。
これは大学病院の医師が医者ではなく学校の職員だからだと聞いているが、
そもそも私立大学職員の給与の設定基準を私は知らない。
とりあえず先日の場合、病院の売上は¥2350。
保険のおかげで患者の増額分はスターバックス1杯分にも満たない。
いずれにしても日本の医療費はその水準に比べて安いのだ。
なんでそういうことが可能かというと、多くのお医者さんたちが
「こんな割りに合わねえこと、やってられるかーっ」って言わずに、
コツコツと精一杯やってくださってるから…なのです。
でも最近の医大生は教師に平気で「いくら貰ってるんですか?」
って聞いてくるそうです。
(待ち合い室に貼ってあった、院長が業界誌のインタビューに答えた記事より)。
その子らが主な戦力になった頃は医療費がもっと上がってるか、
或いは価格は据置で誰もまともに働いてなかったりして。
でもそれを批難する資格は患者にはないのかもしれない。
だって今って、スキルや、使命感や責任感、忍耐といった人の善意を
買い叩いてるって感じだもの。
とは言っても、大変な労働環境を割りに合わないと言ってやらない人が
お金貰ったからってやるとは思えないけど。
お金って実はそんなに人間の大きなモチベ-ションにならないんだよね。
考えてみれば警察、消防、自衛隊と言った国民の生命と財産を守る人たちは公務員。
給料は高くはないんだろうけど、人材の育成もサービスの享受も税金で賄われている。
シフトや勤務体系もきっちり組まれている。だからって楽はしてないだろうけど。
医療界だけが市場原理に従っている。
人命を直接預かる業種の中で医療関係者だけが私財で育成され
経営も人手の確保も個人の裁量に委ねられてる。
にも関わらず色んなことが厚労省から義務付けられている。
電話して救急車はすぐ来るのにそこから先が進まないのは
そこから先のシステムが違うから。
いっそのことお医者さんも国家公務員にしたらどうだい?(にしおかすみこ風)
それ一番いやがるのは当のお医者さんたちだろうなぁ。

あれ?何の話だっけ?
そうそう、そういうわけで1000円札を出してお釣りを受け取りながら、
「主治医の給料も上がってるといいな」なんて思った私でした。

| | コメント (2)

« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »