« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »

2009年6月

歓喜

私の肉体改造は進歩している。
アンナ・カレーニナ(トルストイ)文庫本を全4巻、最後まで書見台なしで、両手で持って読み切った!
その間一度も手首と前腕の筋肉に痛みが出なかった。

………。

笑いたい人は笑ってください。
ここ2年くらい、廃用性による筋肉の劣化で本を支えるとすぐに腕が痛くなっていたので、必ず書見台に乗せないと読めなかった。
(もっと前は腱鞘炎の炎症そのもののために持てなかったり、ページをめくれなかった。)
もちろん電車で読んだり書店で立ち読みとかも出来なかった。
とりあえずバングルが通り抜けるほど筋肉が細くなってしまっているわけで、これで
普通に昔の腕に戻るのがいつになるかは判らないけど、なんとかなりそうな気がしてきた。

家で腕の筋トレやってるって言うと、よく続くねって友達に言われた。
まぁバングル通り抜けたのがよほどショックだったんだよね。
後は度重なる主治医による筋肉チェック。
そんなに真面目に聞いてるつもりないんやけど、状態が悪いと「う~ん」って気に入らん顔される度に
潜在意識に「筋肉なくなるで~知らんで~」って磨りこまれて癪にさわる。「何とかせな」って強迫観念が育つ。

|

貧乏CMバンド

 以前CMバンド(CM関節症とデケルバンの装具)を自作したことがあります。市販の装具のようにガチガチに固定すると、日常の使用に際し他のところに大きな負担がかかってそこを傷めてしまったり、逆に固定しちゃうと何もできないので外してしまって意味がなかったり、あまりいい結果を見ませんでした。なので固定という概念を捨て、弱くて痛いCM関節をサポートするようなものはないかと考え、整骨院でしてもらったテーピングなどをヒントにオリジナルの装具を考案しました。
 実はこれはものすごい優れものなんです。悩んでない人にはただの小汚いゴムバンドなんですが、親指が不安定な人にとってまさに「福音!」…と自分で使いながら自我自賛していたら、先日これを作ってとっても救われたって方がメールくださいました。実際これがあれば日常生活ができる、他の装具では出来ない、ってくらいスゴイんです。もちろん傷病の程度や段階は人それぞれですが、私のように死ぬまで気をつけながらこれを抱えて生活してかなければならないって人にはね。
 作り方はこのブログで公開しています。CM関節症のカテゴリで見ていただければすぐ辿れます。漫画家による図解入りなのでわかりやすい筈です(笑)。別にそんなことは得意じゃありません。あるのは、たったこれだけの需要が何故市販の商品で満たされないのか、という歯痒い思いです。それくらい貧乏くさい、構造的にもな~んの技もないって代物です。ほんでもっといい物が現れることを切に願ってます。

 装具に関してはいろいろ言いたいこともありますが、今は控えます。ただ、手というのは人体の末端で、意外とその不自由が人間の生活のQOLに重大に関わっていることがあまり浸透してないという感想を持っています。私が長年HPでこの問題を発信し続けている理由もここにあります。素人が医療に関する情報を発信するのはそれなりに勇気がいります。何度も辞めちゃおうかと思ったこともあります。内容は患者としての自分から見た病気のことや医療の事ですが、医療のことは医療者サイドから見れば患者の勝手な言い分だったり、誤った理解に思える内容もあるでしょう。読者対象はあくまで患者ですから、それが他の患者に届くのです。ブログもサイトも一応外向きの名前で管理してますので、嘘があっても書き逃げのようなことはできません。モノカキの端くれですから自分が発信する情報に責任が伴うことは自覚しています。細かいことを気にしだしたら怖くなって何度もやめよっかな~ってなります。
 でも、医療者サイドや製薬会社などサービスの提供者からしか情報が出てこないというのはとても歪んでると思うのです。これは他の業界でも言える事で、インターネットがサービス利用者が声を挙げ、情報を交換することを可能にしました。医療に話を戻すと、患者というのは素人です。でも私は気づいてしまいました。医療関係者の情報や医学生の学びの教科書になってる、或いはならなければならないのは患者の肉体の声なのだということを。自分では上手く表現できない、医師の前で伝えられない、理屈も理由もわからないけど、症状は現場で起こっているのです。会議室ではなくて(笑)。色々な検査や医師の経験がある程度その声を拾い上げてくれますが、患者も自分の情報を表に出す必要があるのではないか、伝えなければならないんじゃないかと、そう思ってるのですよ。だから今でもココは存続してるわけですよ。
 レオナルド・ダ・ヴィンチは生涯に30体以上の遺体を解剖した(一説には70体とも。自分でしたかどうかは知らんが)と言いますからねえ。こちらは死者の肉体の声。

|

« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »