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デケルバン氏病の手術

腱鞘炎の一種、デケルバンの手術に関しては、【本館】で詳しく自分の体験を語っていますが
詳しすぎて読むのが面倒、或いは内容が個人的すぎると思う方のために
まとめと一般論を少しばかり。

■デケルバンは治りにくいように思います。原因にもよりますが使いながら治っていくことはないような気がします。親指を使わずに日常過ごすことは事実上不可能なので、仕事が原因でなった、その作業をやめられない、と言う場合は、仕事も日常生活も大変不便です。ある程度悪化すると症状が辛くなるたびにステロイドを打って騙し騙しか、思い切って手術するしか…。因みに私は左手もデケルバンですが、利き手じゃないのであまり悪化せず凌いでます。でもちょっと使うと再発するので「なんだ、治んないもんだなー」と思うわけです。

■デケルバンの手術は外来で20分くらいです。抜糸までの1週間は水に濡らせないとかでちょっと不便。動かすと糸が突っ張ります。ですが!手術の効果は2日目くらいから実感します。いままで出来なかったことが普通にでき、創の炎症があるので痛いんだけど、腱鞘炎の痛みがない!私は3日目くらいから筆記用具を持って絵を描いてました。落書きですが。手術創の炎症が痛くて、糸の引っ張りも痛いのに、鉛筆持っても痛くない~ということを実感したいがために(笑)

■デケルバン手術で広く知られている後遺症に、感覚神経のトラブルがあります。症状は術後の痺れや疼痛です。これは橈骨神経という感覚神経が、問題になってる腱鞘部の真上に広がってることで起こるトラブルです。医師はこれを傷つけないように表皮を切開しますが、神経の通ってる場所や広がり方は個人によって様々で外からそれは見えないので、たとえ真下にあっても傷つかないように彼らは細心の注意をはらってメスを入れます。腱鞘切開中も神経を鉗子で除け絶対メスで触れないようにしています(いるはずです・笑)。外来でできる簡単な手術と言いながらも経験豊富なお医者さんじゃないととても危ない、手術は手の外科の専門医にと強く主張するのはこのためです。
ただ、そうやっていても鉗子などの圧迫や刺激で症状が出ることもあります。私はけっこう長く痛みました。8割くらいの人が何も起きないそうです。術後ちょっと痺れる人もいます。ただ私のように1年近く痛みを伴う人は珍しいようです。執刀医(おなじみの主治医です)は当時「絶対触ってない…と思う」と言っていたのでそういうことにしています(笑)。なんとなく、この人を疑ったことは今まで一度もないのです。病気と付き合う上で何か信じられる指針が自分に必要だった、そういうことだと思います。

■私には、神経の痛みは腱鞘炎の痛みよりずっと楽でした。結果的に手術により欲しいものを手に入れたのです。欲しいものとは 『右手デケルバン氏病の完治』 です。そしていつの間にか神経はすっかり痛まなくなっていました。デケルバンで苦しんだ年月(4年)より早くに。

■手術のリスクには、これよりもっともっと発症頻度は低いけど、起こると深刻なRSD(CRPS)というものがあります。これはデケルバンの手術というわけじゃなくて、注射とかも含め体に傷をつける時に発症する可能性があります。いずれにしろ、これも橈骨神経のトラブルも、手術前に説明する医師は少ないと思います。何もかもぶちまけて患者の不安を煽り、患者に選択を委ねることがいいのかどうか、医師個人の考え方も様々なのかもしれません。社会的な流れとしては今後、この問題に限らす患者に選択の責任を委ねる方向になっていくとは思いますが。
私個人としては、選択の責任は患者にもあると思っています。自分の体ですから。

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